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自粛生活を乗り切るメンタルヘルスセルフケア

中小企業診断士 川口紀裕

新型コロナウイルス禍によって、政府や自治体の自粛要請に伴い、不要不急な外出を控えて、家の中で少し窮屈に感じる生活を強いられている方は多くいらっしゃることでしょう。

 

テレビやWEB媒体では、外出を控えることによって懸念される運動不足を解消するために様々な運動や体操などを紹介しています。身体面の健康を維持するためにはそれらを参考にしていただくこととして、ここでは心の健康維持のために何をしたら良いかをご紹介します。

 

厚生労働省はメンタルヘルスケアを実施する際には4つの観点から実施することが大切としており、その中でも最も大切なことがセルフケアとしています。セルフケアというのは自分で自分のメンタルヘルスをケアすることです。人の心の状態は外側から見ても分からないので、自分の心の状態は自分が最も理解できるはずである、だからこそ厚労省はセルフケアの重要性を主張しています。

 

セルフケアのためには、何をしたら良いでしょうか。大きく分けて2つあります。1つは自分の心の状態を知ること、もう一つは対処することです。

 

 

1.自分の心の状態を知る(チェック)

定期的にご自身のストレスの状況や疲労蓄積度などをチェックします。チェックをする際には、WEB上で簡単にできるサービスがあるので活用すると良いでしょう。「こころの耳」という厚労省のメンタルヘルスポータルサイトで、ストレスチェックや疲労蓄積度のサービスを提供していますので活用すると良いでしょう。(サービスは無料で受けることができます)

こころの耳 URL: https://kokoro.mhlw.go.jp/

 

 

2.対処する(コーピング)

上記のチェックで特に高いストレスであったり、疲労蓄積度が高くなっている場合はもちろんのこと、高い状態でなかったとしても日頃からストレス対処(コーピング)を実践することも重要です。

コーピングには問題焦点型と情動焦点型という2種類があります。

 

1)問題焦点型コーピング

問題焦点型コーピングとは、ストレスの原因である問題そのものに対処するというものです。例えば、職場メンバーとのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいるのであれば、コミュニケーションの改善に向けた働きかけを実践します。

今回のコロナ禍において、テレワークの実施など仕事の進め方や仕組みが大きく変わったという方もいらっしゃると思います。その変更によって、現時点で仕事がうまく進まず悩んでいる方は、仕事そのものと向き合い進めていくことで少し心が楽になるかもしれません。

 

2)情動焦点型コーピング

情動焦点型コーピングとはストレスを感じてうつうつとした気分を感じる際にその気持ちを発散させる取り組みです。一般的にストレス解消法といわれるものはこちらにあたります。今回の状況では、なかなか外に出られないので、ストレッチ、瞑想、アロマを焚く、半身浴をするなど自宅でできることを少し考えてみると良いでしょう。

 

 

また心の健康を維持するためには、適切な生活サイクルを実現することも重要です。起床時間、就寝時間を一定に保ち、睡眠時間をきちんと確保する、朝ご飯をきちんと食べる、飲酒量を控えるなどといったことも意識しておきましょう。

心身の健康を保ちながらお互いにこの状況を何とか乗り切りましょう。