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買っていただける理由を理解する

中小企業診断士 妹川 聡

今年のゴールデンウイーク期間は、飲食業や遊戯施設業などへ休業要請が出されていましたが、そんなある日、店頭に貼りだされた休業のお知らせの紙に、「ガンバレ!」との書き込みがあるのを見かけました。おそらく常連さんが書き足したのでしょう。

 

最近、窮地に立たされているお店をお客様が応援する、という出来事をよく目にします。このようなお店に共通して言えることの一つは、多くの常連客がいるということです。単純に安さだけをウリにしていたり、顧客回転率を上げるなどの効率を優先していたりしているお店は、なかなか厳しいことでしょう。

 

では、常連客を増やすにはどうしたら良いのでしょうか。

 

お客様は様々な理由で、その店で商品やサービスを買っています。飲食店でしたら、「美味しい」だけでなく、「昼休みにサッと食事ができる」とか「友達とゆっくり食事と会話が楽しめる」とか、「スタッフの心遣いが気持ちいい」とか。このような理由を理解し、お店側で醸成できれば常連客を増やすことはできます。

 

ただし、買っていただける理由はお客様の中にあります。ですから、お客様の店内の様子を観察したり、コミュニケーションを取るなどして、お客様についての理解を深めていく取組みを続けていくことが、とても大切になります。

 

話は戻って、コロナ禍で新しい生活様式が求められるようになりました。これに伴って、買っていただける理由は変化するはずです。前向きに捉えれば、今こそ新しいビジネスのチャンスかもしれません。