中小企業診断士 中島 誠
今回は経営計画書の策定と効果について考えていきたいと思います。
経営者に経営計画書の作成を勧めることがありますが、計画書なんて必要ない、作成してもすぐに状況は変わるから意味がないと思っている経営者は多いと感じています。
経営計画書の効果
2025年版中小企業白書・小規模企業白書によると、経営計画書を策定した企業のうち想定以上の効果が
得られた(9.1%)・想定した効果が得られた(67.0%)となっており、合計で76.1%が経営計画の策定の効果があったと回答しています。
効果の主なものとしては、経営状況の把握(51.9%が回答)・自社の強みや弱みの理解(40.2%が回答)が上位2つに挙げられています。計画書を策定することも大事なのですが、策定の過程で経営者が自社のことを様々考えることも大事なようです。
経営計画書の運用
さらに白書ではその計画書を策定しただけではなく、振り返り・見直し等の運用をした場合には業績の効果が出ていることが示されています。

経営計画書の策定
上記を受けて経営計画書の策定について考えてみます。
- 現在の状況振り返り 自社の悪いところ・良いところ、数値結果の悪い数値・良い数値を挙げます。
- 原因を考える 1.で悪いなら悪い原因、良いなら良い要因を考えていきます。
- 対策を考える 悪いところは改善するためにすること、良いところはさらに伸ばすためにすることが基本的な対策になります。
- 対策実施スケジュール 3.の対策をいつやるのか、誰がやるのかを決めます。
- 数値結果を算出する 3.4.を実施した場合の数値結果を算出します。
計画書は策定しただけで終わらせず、計画書と結果の差異を振り返り、対策の見直し等計画書をブラッシュアップしていくことができれば、さらなる業績向上につながっていきます。まずはご自身でできることから計画書の策定を始めていきましょう。
以上
