中小企業診断士 川口紀裕
筆者担当の記事では、前回までパワハラの定義を確認してきました。今回はパワハラ予防のための手法として注目されているアンガーマネジメントについてみていきましょう。
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは、自分の「怒り」の気持ちを上手にコントロールするメンタル管理方法のことです。怒ること自体は
悪いことではなく、人間にとって自然な感情のひとつです。
ただし、強く怒りすぎたり、感情のままに行動すると、人間関係が壊れたり、後で後悔することがあります。そこで大切なのは、怒りが出てきたときに「どう対処するか」を考えることです。
たとえば、カッとなったら深呼吸して気持ちを落ち着ける「6秒ルール」が有名です。また、自分が何に対してイライラしやすいのかを知っておくことも役立ちます。
アンガーマネジメントは「怒らない」ことではなく、「怒る必要があるときは上手に怒る」ことを目指します。つまり、怒りをなくすのではなく、自分も相手も傷つけない形で表現する技術です。
パワハラを防止する上でも、経営者・マネジャーにとってアンガーマネジメントを習得することは有効と言えるでしょう。
具体的なスキルの紹介
1)6秒ルール
怒りのピークは約6秒といわれます。カッとなったら深呼吸して6秒やり過ごす。
2)タイムアウト
その場を少し離れて頭を冷やす方法。散歩したり水を飲んだりして落ち着く。
3)怒りの強さを点数化する
0〜10点で今の怒りを数値化すると、冷静に自分の感情を見られる。
4)イライラの原因を知る(トリガーの把握)
どんな状況や言葉で怒りやすいかをあらかじめ知っておく。
5)「べき思考」を緩める
「こうあるべき」「こうすべき」と強く思いすぎると怒りやすい。少し幅を持たせるようにする。
6)気持ちを言葉で表す(アサーティブに伝える)
「あなたが悪い」ではなく「私はこう思っている・こう感じている」と主語を私にして自分の思い・考え・気持ちを冷静に伝える。
7)感情を書き出す
ノートにイライラした出来事や気持ちを書く出すことで、自分の 頭の中が整理され冷静さを取り戻し落ち着くようになる。
その他にも様々なスキルが存在します。興味のある方は書籍などから情報収集すると良いでしょう。
以上
