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お米等の原材料価格が見通せません

中小企業診断士 中島誠

 

今回は米等の原材料の価格変動について考えてみたいと思います。
価格の高騰が世間的に問題になった、米5㎏の小売価格の推移を以下のグラフに示します。

総務省統計局の小売物価統計調査を基に作成
総務省統計局の小売物価統計調査を基に作成

2023年は2,000円ほどで落ち着いていましたが、2024年5月頃から変化し始めて、その後は上昇し続けました。ただし、2025年11月(4,988円)をピークに徐々に低下傾向になっており、直近では4,000円を割っているようです。今後さらに下落すると一部報道で示されていますが、当面は見通せない状況が続くと考えられます。

 

米の価格高騰は極端ではありますが、その他の様々な原材料費についても価格変動は起こりえます。
その原因は、季節変動・海外情勢・為替相場・需給バランス等の様々な外部環境変化のため、いつ急な価格変動が起きても不思議ではありません。

それでは経営者としてはどのように対応すべきでしょうか。残念ながら、外部環境自体を変えることはできませんので、外部環境の変化に合わせた対応が求められます。
まずは、正確な情報を入手してください。現在の価格相場や今後の見通しを報道だけではなく、生の声(同業者や顧客等)も集めるよう心掛けてください。

次にその情報を基に自社でやるべきことを3点挙げます。


1.適正価格での取引:様々な情報から相場を予測して、その予測した相場に合わせた仕入と販売をして
いきます。その相場と乖離が大きい取引になる場合は、仕入先・販売先の変更や仕入物・販売物の切り替
えも検討します。

2.在庫の適正化:相場が安定しない際に在庫を大量に保有することは避けてください。相場の上昇が
強く見込まれる場合に多めに仕入れるのは良いですが、相場が下がる可能性がある中での大量仕入は
大変危険です。相場が下がった場合には、在庫も価格を下げて販売することになりかねません。

3.自社の工夫:仕入価格を少しでも安くする、販売価格を少しでも高くすることは、自社の工夫で実現
できます。例えば、米の仕入れでは、ブランド米と一般米をブレンドすることで仕入価格を下げられます。また、そのブレンドの比率をうまく調整することで、品質を維持したまま提供できれば、販売価格を高くすることも可能です。

今後も原材料費の相場が安定しない状況は起こり得ます。日頃から対応策を考えておきましょう。対応次第で企業間の業績の差は大きくなっていきます。

以上